腰痛、下肢のシビレ、ツッパリを主訴とします。腰の座骨神経の根元が椎間関節の肥厚により圧迫、狭窄されるのが原因です。
治療は薬物療法、リハビリ療法、ブロック療法があります。症状がひどい時は入院安静(3週間程度)にていろんな治療を併用しながら治療します。入院しても症状が治らない時は、手術的治療が有ります。
狭窄している部分を広げて神経を助けます。入院は約2週間位です。
脊髄がズレている場合は、脊椎固定術を併用します。固定した場合は約4週間程度の入院が必要です。
椎間板の髄核と言う餅みたいな物が突出して座骨神経の根元を圧迫し、炎症を起こします。下肢痛、腰痛があります。薬物療法、ブロック療法、リハビリ療法があります。単独で行ったり、併用して治療いたします。日常生活が不自由な時、入院安静治療になります。手術をしなくてもほとんどの人が治ります。どうしても直らない時には手術的治療があります。入院期間は約1~2週間です。
椎間関節の炎症が原因の時が多いです。 治療は安静が必要で、 薬物療法、 ブロック療法を併用します。 4~5日で症状は治まります。 大事なことはぎっくり腰になる前の前駆症状に気づいて起こらないようにすることですが、 そのポイントについては診察時にお教えいたします。
骨粗しょう症 異常
骨粗しょう症 正常
骨を造る細胞と、 骨を壊す細胞のバランスが悪くなって骨粗しょう症がおきます。 閉経期に発症しやすくなります。
日光、 運動、 カルシウム摂取が大事です。 薬物療法は大変有効です。
変形性膝関節症 膝関節正面
変形性膝関節症 膝関節側面
中高年齢になると軟骨がすり減って痛みが生じます。
日本人は、膝の内側がすり減る人が多いです。ヒアルロン酸ナトリウムの関節内注射が非常に有効です。
軟骨の細胞に潤いを与えて、軟骨の傷を治します。膝周囲の筋力トレーニングなどのリハビリ療法も有効です。
※変形性膝関節症に対する手術療法
軟骨がすり減って行くと膝関節は骨と骨がすり合う様になり痛みが強くなります。
O脚変形になります。
高位脛骨骨切り術1
高位脛骨骨切り術2
高位脛骨骨切り術3
O脚をX脚に変形矯正し膝の痛みをとります。比較的若い50~60歳前半の方が適応になります。
6週間位の入院が必要です。
軟骨がすり減って痛みのため日常生活が不自由な患者様には、関節表面を切除して人工関節をはめ込みます。痛みが取れて20年間位は大丈夫です。約4週間の入院が必要です。
半月板切除術(関節鏡下)
右記膝関節症に合併し半月板が切れる時があります。
ボロ布の様に断裂し、軟骨をさらに痛めます。
内視鏡下で半月板の部分切除を行います。
その後は、場合により膝を守るための装具の装着やヒアルロン酸の関節内注射を行ない軟骨に潤いを与え保護します。
昔は、50歳前後で発症しましたが、今は寿命が延びて60歳~70歳でも生じます。肩関節の腱板その周囲の組織の老化現象です。
関節内にヒアルロン酸ナトリウムを注射しながら50肩体操を行なうのが有効です。ヒアルロン酸ナトリウムは腱板細胞に潤いを与えて症状を改善します
各疾患の特徴と患者様それぞれの生活に応じた関わりを第一に、理学療法士、アシスタントが協力してリハビリテーションを行っています。
患者様と各スタッフの対話を大切にし、明るい雰囲気を作り出せるように取り組んでおります。
また、科学的根拠に基づいた治療を実践するため研究活動にも力を入れ、より良いリハビリテーションをご提供できるように努めています。
約120㎡の広い空間にてリハビリテーションを行います。
理学療法士4名、アシスタント2名の合計6名にて対応しております。
各種リハビリテーションの機械を用いて治療を行います。
理学療法士が個別で対応、予約担当制となっております。
患者様に説明と同意の上でリハビリが提供できるよう工夫しております。
腰・肩の運動器疾患のリハビリ、パーキンソン病、脳梗塞後の後遺症の患者様など様々な患者様に対応致します。
患者様によっては術前よりリハビリを行ない、訓練がスムーズに行なえるようにしております。
術後は早期からリハビリが開始され、人工関節置換術・腱板損傷など代表的な疾患には術後計画(プロトコール)があり、より早期に社会復帰出来るように工夫しております。
退院後もリハビリの継続が必要な患者様は、引き続き同じ担当者が外来にてフォローさせていただきます。
主として起きる・座る・立つ・歩くなどの基本的な動作能力の改善や、疼痛やしびれの緩和を目的に、徒手的操作(マッサージやストレッチ)、筋力トレーニングや歩行練習などの運動療法、および電気刺激、温熱、その他の物理療法を行うことをいいます。
上記の整形外科疾患の患者様を中心に、保存(手術なし)療法、手術後の理学療法を実施しております。手術後の患者様に対しては、術後早期より関節可動域運動や筋力トレーニング、歩行練習などの運動療法を開始することで安静による機能低下を防ぎ、安心して早期に社会復帰できるように取り組んでいます。
疼痛やしびれの緩和を目的に、電気、寒冷、温熱、超音波などの物理的作用を利用して行う治療方法のことをいいます。低周波・干渉波や牽引、温熱、超音波療法などがあります。
当院では、疼痛の緩和、 可動域制限の改善のどを目的にSJF、 関節モビライゼーションなどの技術を用いております。
当科では、全国の養成校から学生を受け入れて指導しております。
リハビリテーション科のスタッフは、理学療法士4名、アシスタント2名の合計6名で構成されています。外来や病棟ごとに担当を分け、リハビリテーションを行っています。